日付：2011/08/07 アクセス回数：1976

         4gamerによりますと

シーアンドシーメディアが運営するMMORPG「LEGEND of CHUSEN 2 -新世界-」（以下，CHUSEN）。その開発元である完美世界の主催により，日本を含む世界8か国の代表選手がCHUSEN世界一の王座をかけて争う「第2回世界格闘大会」が，8月19日（金）から22日（月）にかけて中国で行われる。その開催にあたり，アーティストの黒崎真音さんが日本代表応援ガールに就任した。その応援キャンペーンの概要と，応援に向けての意気込みを，黒崎真音さんご本人と運営プロデューサーの森下竜登氏に直接聞いてきた。

　昨年に続いて，今回が第2回の開催となる「世界格闘大会」。参加国は日本，中国，韓国，アメリカ，ロシア，シンガポール，マレーシア，ベトナムの計8か国だ。
　大会ルールは昨年とほぼ同様で，各国25名（補欠5名含む）のチームで参戦し，20対20で討伐数を競い合うCvC形式となる。キャラクターのレベル・アイテム・スキルポイントはすべて統一で，派閥/種族・所属三界・スキルポイントの設定などは各国の戦略に基づき設定。サーバーは，大会のためアメリカに特設されたものを使用する。

「CHUSEN 2」運営プロデューサー森下竜登氏

　代表選手の選出方法は各国の運営元によって異なっており，日本の場合は立候補した59名の中から，ユーザーの投票によって決定するかたちとなっている。前大会でもユーザー投票によって代表選手が決められていたが，チーム全体のバランスが偏っており，森下氏いわく「全員が4番バッターのような状態で，守備や補助のできる人がいなかった」そうだ。
　その反省から，今回はユーザーが投票するための選考材料として，立候補者による全6回の「エキシビジョンマッチ」を実施。単純な勝ち負けだけではなく，その中での戦いぶりを参考に投票が行われるため，「あの人のサポートは大会でも必要になるだろう」といった理由で票を集める選手もいたそうだ。
　また，単純に得票数の上位25名を代表メンバーに選ぶのではなく，派閥/種族のバランスをとるため，派閥ごとに得票数の多かった上位2名ずつ，計18名をまず日本代表メンバーに選出。それから，この18名の中で話し合いを行い，チームにほしい職業やプレイヤーを選ばせている。
　このため，森下氏は「彼らがどういった戦い方をしたいのか，といった部分に根ざしたチームがある程度できたのでは」と述べる。

　こうして日本代表のメンバーが決定したわけだが，大半のプレイヤーにとっては関わりのないできごとであるため，なかなかピンとこない……というのも正直なところではないだろうか。そこで，CHUSENのプレイヤーが大会に向かい一丸となって盛り上がるため，今回は特設サイトを中心としたさまざまな企画が用意されているのだ。

「CHUSEN 2」第2回世界格闘大会特設ページ

　まずは，応援サポーターに登録することで，さまざまな特典が得られるキャンペーンだ。ドスパラ提供のゲーミングPCやロジクール提供のマウス，オリジナルBitCashカード（500円分）が抽選で当たるほか，最終的に登録したサポーターの人数に応じて，CHUSENゲーム内でプレイヤー全員が経験値2倍などの恩恵を受けられる予定となっている。後者の特典については応援サポーターの人数が多ければ多いほど豪華かつ長期間のキャンペーン実施となるため，CHUSENのプレイヤーならばぜひ登録しよう。

　そしてさらに，新進気鋭のアニソン歌手として活躍中の黒崎真音さんが"日本代表応援ガール"に就任！　「代表選手に勇気とパワーを与えてくれるような歌手」ということで応援ガールに選ばれた黒崎さんは，日本代表の応援にあたり，大きく分けて4つの企画に挑戦している。

　まずは彼女の本業，今回の大会のために書き下ろされたテーマソング「VANISHING POINT」の提供だ。世界大会特設サイトや，ゲーム内のローディング～キャラクター選択の画面で流されているのですでに聴いたという人も多いだろう。
　大会を意識したアグレッシブな曲調となっているこの曲。間奏で琴や二胡の音が流れるなど，中国を意識したアレンジも加わっている。黒崎さん自らが作詞しており，この歌詞に込めたメッセージについて，黒崎さんは「聴いた方が『勇気をもらった』と感じていただけるような曲にしたいと思い，そうした言葉をたくさん詰め込んで歌わせていただきました」と語った。

　続いて，「必勝祈願!! 真音の祈り♪」と名付けられたプロジェクト。これは，勝負事に関する神様・仏様が奉られている寺社仏閣を巡り，日本代表の勝利を願うというもので，すでに第1回・第2回・第３回の参拝の模様が黒崎さんのブログで公開されている。これは全4回を予定しており，中にはなんと，日本以外の場所で応援することもあるようだ。黒崎さんが訪れた寺社仏閣には直筆の絵馬などが奉納されるそうなので，近隣に住んでいるという人のみならず，夏休みを利用して，絵馬を探しに行ってみるのも面白いだろう。

　そして，ある意味一番の目玉企画とも言えるのが，3番目のプロジェクト「初心者真音育成計画」である。これは大会とはまた別に，オンラインゲーム初心者である黒崎さんが自宅PCからCHUSENを遊ぶというもので，期間中はなんと一般のプレイヤーが結成している旅団とともにプレイしていくこととなる。毎週木曜日の23：00～24：00は必ずログインすることとなっているが，これ以外の時間にも不定期にログインするとのこと。
　通常，こういった企画であれば事前にある程度練習を積み，ゲームの操作に慣れておくことが多いだろう。だが，今回は黒崎さんの初心者らしさを残すため，運営チームもあえて操作方法をほとんど教えていないそうだ。
　本当に右も左もわからない状態からのプレイ開始となるため，最初の1週目では，GMが運営する初心者向けの旅団で基礎を学んでいる。2週目からは一般プレイヤーの運営する旅団を週代わりで移っていくため，旅団によっては初心者の黒崎さんを連れ，本当に"ガチ"の旅団戦へ挑ませようとしているところもあるという。

　ちなみに，黒崎さんが作成したキャラクターは神族のメルフィス。今回の大会でも鍵を握るであろう強力な種族だが，黒崎さんのキャラクターは期間内にどれだけ成長できるのだろうか。黒崎さんのキャラクターデータは公式サイトで随時更新されていくとのことなので，その成長の様子を確認してみてはいかがだろうか。

　4番目のプロジェクトは，7月24日に行われた「日本代表チーム決定記念!! キックオフ決起集会」。これは日本代表メンバー25名を紹介し，意気込みを聞くというゲーム内のオンラインイベントだが，ここでも黒崎さんがゲーム内でゲスト出演し，大きな賑わいをみせた。

　初めてゲームへログインしたときの感想を黒崎さんに伺ってみると，「すごく幻想的で，オンラインゲームは今までやったことはなかったのですが，『これはハマる』と思いました」とのこと。また，キャラクターメイキングでメルフィスを選んだ理由については，「かっこよくて，セクシーで……この子がいい！」と一目惚れだったという。森下氏は「歌手の方なので，ロアなど可愛らしい方を選ぶのでは？」と思っていたらしく，黒崎さんがメルフィスを選んだときには少し驚きながらも「これもアリだろう！」とOKしたそうだ。
　初めてオンラインゲームに挑戦するにあたり，黒崎さんは「こういったゲームは初めてになるのでドキドキしていますが，皆さんにいろいろとアドバイスをいただきながらレベルを上げて，一緒に楽しみたいと思います」と意気込みを語っていた。

　世界大会の本戦自体はたったの4日間しかないため，それまでの期間の盛り上げについては各国の運営チームの裁量に任されている状況だ。そのため，森下氏は「昨年は僕らも勝手が分からず，大会のパワーを引き出しきれなかった」と反省点があったことを述べ，今大会にあたっては「出場者はもちろんですが，せっかくこういった大会があるので，CHUSEN自体が盛り上がってくれれば」と運営チームとしての意欲を語っていた。

　この記事で初めて世界大会のことを知ったという人も，まずは応援サポーターに登録してみてはいかがだろうか？　サポーターの募集は8月22日までとなっているので，ぜひ早めの登録をしておこう。そのうえで，もしゲーム内で黒崎さんと出会える機会があれば，より今回の大会に向けての盛り上がりも実感できるはずだ。
　本戦の模様については何かしらの形で中継できるように準備中とのことなので，普段は対人戦をあまりプレイしないという人や初心者なども，世界中のトップクラスのプレイヤーたちがしのぎを削る戦いの模様をぜひ見届けていただきたい。